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【後悔】女子大生が富士登山で死にかけた話

皆さん、死ぬ思いしたことありますか?

たぶん、人生で何回かは死にかけた経験ありますよね。

 

私は

〇富士山に登った時

〇中国でモバイルWi-Fiの電源が切れた時

〇牛肉の筋がのどに詰まった時

〇電気ストーブの火が膝にかけてた毛布に引火した時

 

くらいですかね。

 

今回はそんな

 

【富士山で死にかけた話】

 

したいと思います。

「ああ、このまま私死ぬんだ。」

って、心の底から思ったくらいには死にかけました。

走馬灯なんて見る余裕なかったです。ただただ苦しかった。

 

それでは本編。

 

あれは大学1年生の春。大学に入ったらいろんなことに挑戦するんだと意気込んでいた私は友人と

 

日本最高峰の山、富士山

 

に登山を決めました。

 

まず、これが間違いでした。

そもそも私の運動歴は中学校のバレー部で止まっています。地下鉄から地上に上がる階段だけでゼーハーするくらいには体力がありません。

ですが当時の私は

「富士山って皆のぼってるからいけるっしょ★」

と、完全に山をなめていました。

後日知ったのですが、実際に富士山で高山病などで亡くなる事例もあるみたいですね。

マジで危なかった・・・(しみじみ)

 

ツアーで行ったので、1泊2日で、頂上から朝焼けをみようというプランです。

 

ー1日目ー

5合目からのスタート。

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1時間くらいは、余裕。高尾山に事前に登っていたので、

「あー、こんなもんか。」

と、若干調子に乗っていました。

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ですがそれもつかの間・・・だんだん勾配が急になってきます。

この時点でわりと体力消耗。考えてください。ひたすら急な坂を上り続けるようなものです。何時間も。気づけば、休憩が終わるたびに次の休憩を考えるようになりました。

ちなみに、私以外は皆、すいすいと登っていきます。なんで?

だんだん、道も道ではなくなって、岩を上ることもしばしば。このころから、体に異変が起きます。

そう、高山病です。

私の症状は

頭痛(人生で一番ひどい頭痛です)

動きの鈍さ(足が動かない、腕にも力が入らない)

重度のめまい(「あれ?私今どこにいるんだっけ・・・」などと意識が遠のきました)

でした。これが、上にいくにつれ、どんどん悪化

 

「あ、これやばい。死ぬかも。」

 

そう思いながらも、ツアーだったので後れをとってはならないと必死に、本当に文字の通り必死に歩を進め続けました。

 

他のツアー客に引っ張ってもらったり、励ましの言葉をいただきながらただただ、死なないように思考を最大限働かせ、動き続けました。

そして、死ぬ思いで、最後の岩を上り、宿泊先の白雲荘(8合目)に到着。

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正直ここら辺の記憶はあまりありません。

ツアーで用意されていた食堂でのカレーも食べることができず、到着してからずーーっと寝床で寝ていました。まわりは皆、カレーを食べている中、ひとり、かちわれるような頭痛とだるさとめまいに苦しめられていました。辛すぎて、睡眠に入ることもなかなかできないんです。

 

「こんなんで明日頂上なんて行けるわけない。どうしよう。ほんとに死ぬ。」

 

など明日について思考を巡らせるたびに絶望していました。

 

そんな中、気づけば出発に備えて皆、起床。夢うつつな私に、ツアーの方々は酸素ボンベを貸してくれたり、食べやすい飴をくれたりと本当にやさしくしていただきました。

 

ああ憂鬱だ。登りたくない。そう思っていたのですが

なんと天候不良のため、頂上まで登れないとのこと。

 

皆さん、とてもがっくりしていました。確かに、本来であればがっくりするところです。頂上まで行けないのですから。

 

ですがこの瞬間

全私、大歓喜

 

死なずに済む!生きていられる!本気でそう思いました。

 

結果、朝起きたころにはだいぶ症状も安定して、見事8合目からの朝焼けを楽しむことができました。

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この経験を通じて、改めて、備えをするのは大事だと思いました。安易な考えで富士山に登ろうと思っている方、必ず筋トレしてください。多くの人が登っていますが、誰にでも登れる山ではありません。

 

飴は舐めても、山は舐めないぜよ。(謎)